私は16歳頃から精神科に通っています。
精神病になってから、普通の社会生活を送るのが難しくなりました。
約束を守れなくて逃げ出す、アルバイトをすぐ休んで辞める、逃げてばかりで続いたのは専門学校に行ったことくらいです。専門学校は出席日数ギリギリで卒業しました。
引きこもりでそろそろ社会と関わらないとまずいなと思ってアルバイトを始めるものの、一週間続けるのが限界…。いくつもアルバイトに応募しては一日で辞めたこともありました。
そんな私は20歳から二回目の引きこもり生活に突入。
社会と関わらないと孤独だし、自由に使えるお金がほぼなくて金欠。だから引きこもりから脱出しようと思い立って精神科を頼りました。
すると、病院に併設されているデイケアを勧められました。
引きこもりの社会復帰にはB型作業所がいい
デイケアは遊びばかりでつまらなさそうだった
先生に勧められた仕事に行けるようになるために前段階をサポートしてくれるデイケアにもいいかなと思ってとりあえず見学に行きました。
ボードゲームをしたり人と話していたり、自由に過ごしている利用者さんの姿がありました。
プログラムは調理をしたり、体育館でスポーツをしたり、ドラムを弾いたり、芸術活動をしたりなど充実したものそうでした。
確かに外出の習慣ができることはいいなと思いました。
しかし遊びのプログラムばかりで、これに行くことで働くという社会復帰にまで繋がるのかな?と疑問が湧きました。
惹かれることもなく、結局見学だけで利用はしませんでした。
地域活動支援センターは歳をとった人が多かった
地域活動支援センターという障害者の人が通える、地域での居場所を利用しようかとも考えました。
障害者手帳も取得したので、見学に行きました。
四ヶ所ほど見て回ったのですが、平均年齢が高すぎる!という印象でした。
20代はおろか、30代すらいなさそう…。
自分の地域では、部屋もあまり綺麗ではない事業所ばかりでした。
活動内容も調理、芸術活動、ゲームなど、デイケアと変わらず。
20歳以上歳の離れた人と遊ぶためにここに通えるか?と言われたら、無理ですと返したくなる気持ちでした。
B型作業所は社会が苦手でも働けそうだった
デイケア、地域活動支援センターと見学してきていいなと思わなかったので、はたして私の居場所は社会にあるのだろうかと思ってしまいました。
市の職員さんに相談して勧められたのは就労継続支援B型事業所。ここではB型作業所とします。
精神科などに通院していて主治医から診断書が貰えれば、障害者じゃなくてもB型作業所に入れます。私は障害者手帳をすでに持っていたので、見学に行きました。
最初に見学した事業所で「他の事業所も見ておいで。比較していいなと思ったら来てね。」と言われたので、五ヶ所ほど見学させてもらいました。
100均のグッズの作業などをする内職、調理をして販売する事業所、合間に手芸作品を作っている事業所などがありました。私は見学してないのですが、掃除をしに行って工賃をもらう事業所もあるようです。
どれも社会との関わりが持てる上に軽作業をさせてもらえることが魅力的でした。
私は最後に見学に行った、喫茶店の事業所に入所することに決めました。
作業所での仕事は楽だから続けやすい
作業所では無理しなくていいということが前提なので、私の通っている事業所ではなんと一日30分からシフトに入れました。
この30分でも引きこもりには堪えるのですが、頑張れると嬉しい。
無理せずに30分シフトを続けるうちに、入る曜日も増やしてみたり、時間を伸ばしてみたりと活動を増やせました。
喫茶の接客の仕事も、店が障害者の施設と分かっていてくる地域のお客さんばかりだったので、怒られたりすることなく働けました。
スタッフから言われた一言に傷ついて接客の仕事はやめたのですが、今も続けている調理の仕事も楽しいです。
社会との関わりを持ちながらゆるく仕事ができるB型作業所
利用者さんは20代から60代でバラバラですが、仕事をしているということで地域活動支援センターに通う人よりもシャキッとした印象の方ばかりです。
精神専門のB型作業所なら、同じ精神を病んでいる仲間なので会話がしやすいです。
うちの作業所だと喫茶店といえど普通の飲食店と違って完璧を求められないし、困ったら職員さんに頼ればOKなので、ゆるく仕事ができます。
精神を病んだ人が社会との関わりを持ちつつ、仕事をするにはB型作業所が最適じゃないかな?と思います。
精神病の引きこもりなら社会復帰できます
社会復帰とは一般の会社で働くことを指しているなら難しいと思いますが、精神病に理解のあるB型作業所なら仕事もできて仲間にも出会える。家族との関わりしかない状態よりずっと良いと思います。
B型作業所から一般の会社に障害者雇用で就職した人もたくさん居ますし、まずは作業所に通うことから始めるのがいいと思います。