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引きこもりの子供がいる親はどうすればいいのか

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私は8年以上引きこもった当事者ですが、親にしてもらってありがたかったことを書いていこうと思います。

引きこもりの子供を持つ親御さんにぜひ読んでもらいたいです。

また引きこもり当事者の方にも参考になる部分があれば、親にこうして欲しいと言ってみてください。

親にしてもらってありがたかったこと

母は母で生活を楽しんでいた

子供が引きこもりだからといって、母親まで一緒に落ち込んだり悩むのはいけません。

母が自分の世界を持って生活を楽しむこと。

母親自身が気持ちがスカッとしますし、それは子供にとっても、自分のことで悩んでいない母親の姿はありがたいことです。

母親と子供というのは一番近い存在になりやすいです。

そこで一緒になって悩みの渦に入ると抜け出せません。

 

私の母は、休日にお菓子やパンを作っていました。

それを食べることができるのは子供の特権だなと思いつつ、そうやって母自身の世界を持って楽しんでいる姿に、私はどこかホッとしていました。

引きこもっている私を責めることもなく、また一緒になって落ち込むでもなく、私は私の生活があるの!というように日々を楽しんでいる母が頼もしかったです。

 

母親はすでに子供の引きこもりについて十分考えています。

あとは、引きこもりである子供と、健康な母親自身の人生を分けて生きることです。

引きこもりの子供に寄り添う気持ちを持ちつつ、母親が人生を楽しむことが必要です。

母が賃貸マンションを借りて、家を空けた

私の家では娘の私と父親が同時期に引きこもりだったときがありました。

母親は困り果てていました。何もせずに食事を待っている引きこもり二人に対してどうすればいいのか…。

引きこもり二人の世話をしなければいけない、と普通は考えるところですが、母は違いました。

近所の賃貸マンションを借りて、母が家を出ることにしました。

家族のどよんとした空気の風通しをしたのです!

 

さて、残された引きこもり二人ですが、どうしたと思いますか。

結果としては、

父は車で食料品や生活に必要な消耗品を買い出しに行くようになりました。

私もときどき父の車に乗せてもらって、スーパーに食事を買いに行くようになりました。

また、部屋の掃除も自分達でするようになりました。

数ヶ月後に家に返ってきた母親は驚いていました。

私がいなくても家族はなんとかなるのだなを感じたようです。

 

母親がなんでもする家では駄目です。

引きこもりは家事をしてない自分に罪悪感を持ちますし、動かなくてもなんとかなるようでは引きこもり続けたくもなります。

なんでもやる母親というのは周りのパワーを奪っているともいえます。

人間には自主性があります。それは引きこもりにももちろんあります。

思い切って母が家を出ることで、残された引きこもりやその家族が、自分たちが生活していくにはどうすればいいのかを考え始めます。

父親が初めて父になって、私の引きこもりに向き合ってくれた

私の父親は誰にも関心を示さない人でした。

それはもちろん妻である母に対しても、娘である私に対してもそうでした。

私には普段は意識していなくても寂しさがありました。

 

私は二度引きこもりになっていますが、二回目は統合失調症になったことが原因で引きこもりました。

それまでは私に関心をほとんど示さなかった父親でしたが、統合失調症そのものの言動していた私は、父親の部屋に入って統合失調症の妄想の話をして、父親を困らせていました。

さらにご近所に迷惑どころか通報されるかもしれない行動を起こし始めた私を見て、いよいよこれはまずいと父親が思うようになりました。

まずは過去にお世話になっていた精神病院に車で私を連れていき、入院させてくれました。

私は入院して服薬したおかげで二ヶ月も経たないうちに退院することができました。

その後、障害年金自立支援医療障害者手帳の申請の用紙を書くことになるのですが、母親だけが内容を考えるのではなく、父親も必死になって考えて、二人で親として私に向き合ってくれました。

父が必要な書類を集めてファイリングしたり、書類の提出に行ってくれました。

 

父親が父になったのは私が統合失調症になって以降でした。私が成人してからのことでした。

両方の親がいるなら、やはり両方が子供に対して向き合わないといけません。

母親だけが頑張っていても、子供の引きこもりは治りにくいです。

子供が引きこもり続けているのは、親に文句があるからだと私は思います。

とくに父親がどれだけ子供に向き合ってくれるのか、そこで子供は愛を感じ取ります。

車で病院まで送迎してもらった

私は高校生にあたる年齢で引きこもり真っ最中でした。

父親は運転ができるので、精神病院まで車で連れて行ってもらっていました。

引きこもり状態からいきなり外に出て電車やバスに乗って病院に行くのは無理です。

そこで親が運転して病院に連れて行ってくれたことは、今考えると本当にありがたいことです。

母親は子供から離れて、父親は子供にもっと近づいて

今までのことをまとめると、母親には離れてもらうとありがたかったし、父親にはもっと関わってほしいという気持ちを満たしてくれると、引きこもり脱出に繋がると思います。

母親が悩み、父親が放置の引きこもり家庭が多いと思うので、その役割をもっとバランスをよく、母親が手放し、父親が関わると、子供の引きこもり解消が見えてくるでしょう。

引きこもりは親に期待しているのだと思います。

自分が引きこもることで親が自分のためにどう動いてくれるのか試している部分もあります。

それは結局、親からの愛情が欲しいということです。

親が本気で子供に向き合うとき、引きこもりは解決するでしょう。

 

引きこもり本人はどうすればいいのか

自分の興味の対象を知っておく

アニメが好き、映画が好き、音楽が好き、食べるのが好き、など自分の興味を知っておくことは引きこもり脱出に役立ちます。

もし年齢が若ければ専門学校にいく進路を取れます。

私は高校は行っていませんが、専門学校は同学年と同じ年齢で入学できました。

もう学校に行くような年齢ではない人も、自分の好きを知っておくことは大事です。

外に出ないと見れない・味わえないことを体験したい気持ちは、引きこもり脱出において非常に大切なことです。

引きこもり脱出には、歯を食いしばって出る必要はないのです。

また、引きこもりで気持ちが下がりがちな生活を送っていたとしても、毎日を少しでも気分よく過ごすことは、自信の回復に繋がります。

 

もし精神科病院に行って精神病と言われた場合は、作業所という場で無理なく働くことができます。

B型作業所の場合は時給100円などの工賃が、A型作業所の場合は最低時給の給料がもらえる働き方ができます。

特にB型作業所には、絵を仕事にできたり、ハンドメイド作品を売ったりなど、趣味を仕事にすることができる場合があるので、今引きこもりの人にも無理がないと思います。

↓B型作業所について触れている過去記事です。

yurukomorin.hatenablog.com

yurukomorin.hatenablog.com

親以外の人と関わるようにする

親としか関わらない生活ではまず引きこもり脱出は無理です。

心理カウンセラーや市役所の職員さんなどの相談窓口を利用することが必要になってきます。

人が怖くて外に出れないなら、ネット上でやりとりできるカウンセラーさんを見つけて相談するのが良いでしょう。

親以外の人との繋がりを作ることが、引きこもり脱出には何より必要なことです。

引きこもりを相手にしている窓口は対応が優しいところがほとんどです。

外とのパイプを作ることを意識しましょう。

引きこもり脱出にするには、相談窓口を利用することが一番だと思います。

 

ネット上の友達がいれば良いのか?と聞かれると、私には答えられません。

私は引きこもり時代も今もネット上の友達はいませんが、引きこもり脱出できました。

人によると思いますが、悩みを解決に繋げてくれる相談窓口を利用するほうが引きこもり脱出が現実的になるでしょう。