絵を描くことが苦しくなったときのアドバイスとして、絵を描き続けることを前提にしたアドバイスは多いです。
しかし私は、絵を描くのをやめるのもありだと思っています。
絵を描かない選択肢を選んで、苦しまずにいれる方法を考えました。
絵を描かない人生を許可する
無理やり絵を生み出さなくていい
私がそうなのですが、上手い人の絵を見て「私もこんなふうに描きたい!」と影響されることで絵を描くモチベーションになるタイプは、創作活動に向いていません。
創作活動は自分の中から湧き出るインスピレーションを形にするものであって、人へのライバル意識や憧れから生み出すものではないと思います。
人の影響を受けないと生み出せない人の絵は、全然面白くない絵になります。
内側にある欲求を絵として形にするから面白い作品になるのであって、外から受けた刺激によって描かれた絵は中身がないです。
そういう人の影響を受けないと絵が描けないタイプは行き詰まって、絵を楽しく描けないことに悩みます。
無理やり絵を生み出すことから一旦離れませんか?
上手く描けない苦しみと、そもそも描きたいものがないことは、全く別の悩み
憧れの人のように絵が描きたいけど、いくら頑張ってもその人のように描けないことが苦しいのは気持ちがすごく分かります。
描きたいものが自分の中から湧いてくるタイプは、苦しくても絵を続けるといいと思います。それは技術が足りなくて苦しいのです。
絵の教本や学校に通うなどして、絵を技術を伸ばすようにしてください。
少しずつでも上手くなると描けるものが増えるので、表現したかったものが描けるようになるでしょう。
しかし問題なのは、そもそも描きたいものがぼんやりしている人です。
描きたいものは何?と聞かれても、「女の子が描きたい」くらいしか答えられなくて、自分の中から出てくる具体的な描きたいものがないタイプは、根本的に創作活動に向いていないです。
たぶんそういう人の悩みは、表面上は「上手く描けないのが苦しい」だと思います。
しかし、実際は「描きたいものがないのに、描かなきゃいけないのが苦しい」が本当の悩みだと思います。
この場合、いくら絵の技術を磨こうと努力しても、根本的なところでつまづいているので、いつまで経っても悩みが消えることはないです。
描きたいものがないけど、絵がなぜか上手い人は一定数いると思います。
技術の才能があるタイプです。
オリジナルが描けなくて悩む人にありがちだと思います。
絵を描くのが苦しいなら、自分が「絵の技術が足りなくて苦しい」のか「描きたいものがないのに絵を生み出すのが苦しい」のか振り返ってみましょう。
技術が足りない場合は絵の努力を、描きたいものがない場合が描くことから離れるのがいいでしょう。
絵を描くのがつらいならやめていい
絵を描くことは本来楽しいことです。
それが苦しいとかつらい感情になっているならば、絵を描くことから離れるべきです。
人生において絵を描くことに比重を置いていたと思いますが、絵を努力して苦しむよりも、人生で楽しい時間を増やすことがなによりも大切です。
絵が自分を苦しめるのなら、描くことをやめましょう。
これまで努力してきたことが無駄になるとか、絵をやめたらアイデンティティがなくなってしまうとか、絵を描かないことに恐怖心を覚えるなら、毒されています。
描くことをやめましょう。
私も絵の専門学校に行くなど、子供時代を絵を描いてきて過ごしてきた人間なので、気持ちは分かります。
でも、描くことが苦しいなら、本当に絵を描くのをやめたらいいです。
自分を苦しめるために絵を描いているわけではないからです。
自分が楽に描ける絵だけ描けばいい
絵を描かない選択肢を取るのが、精神的に回復するためには一番だと思います。
しかし、絵を描かない!とすっぱり割り切れるわけではないと思います。
では、どうすれば苦しまずに絵を描けるのかを考えました。
それは、自分の中から出てくるものだけで絵を描き切ることです。
幼稚園児が描く絵と同じです。自分の想像だけで絵を描いてみましょう。
難しいことは考えずに、「女の子が描きたい!」なら、今覚えている髪型や服装だけで絵を描き切るのです。
それを重ねるうちに絵を描くのが楽しくなってきます。無理をしていないからです。
確かに上手く描けはしないけれど、自分の中から出てきたものを表現した、ということが苦しみと逆の楽しさを引き出すコツです。
簡単に描けるものだけでいいんです。
その上で、もう少し凝りたいと思ったときに資料集めをするなど、表現したいものの精度を上げたらいいのです。
苦しまないことがなにより大事です。
まずは描かない選択肢をとるといいですし、描かないとモヤモヤするなら自分の中から出てくるものを描くだけでもいいと思います。
自分が楽でいられるには、絵を必死になって描く必要があるのか、一度考えてみてください。